「多くの人の健康を故郷の畑から支えたい」看護師から自然農家へ転身したmarufarm・丸山友徳さん

丸山友徳(まるやまとものり)さん

marufarm 代表

看護師として20年以上現場に立ち続ける中で、自然栽培の農家へと転身の道を歩み始めた丸山友徳さん。

2019年(令和元年)に、富山県内の氷見市で自然農を営む廣和仁(ひろかずひと)さんの下で農業を学び始めるとともに、故郷・射水市の金山地区にある先祖代々の農地を使って、自然栽培農家としての二足のわらじを履き続けてきました。

現在は、自然栽培の固定種・在来種の野菜やフルーツ、原木椎茸、養蜂によるはちみつづくりを中心に、自然栽培の米作り、養鶏のための小屋づくりなどと活動の幅を広げています。2026年(令和8年)4月には、丸山さんのこれまでの取り組みに共感した企業のサポートを受け、専業農家としての独立も控えているとか

「自然栽培は、慣行栽培に比べるとたくさんの収量が見込める農法ではないのかもしれません。趣味で続けるわけではなく、なりわいにするとなるとまた違った苦労が待ち受けていると容易に予想されます。

なので、発信力を伸ばし、富山の人たちに、自然農法で栽培した野菜の付加価値を伝え、共感してもらえるようにしたいです」と語ります。

そもそも「人のために働きたい」と思い、看護専門学校卒業後に看護師の道を選んだ丸山さん。

その思いは今も変わらず、がんやアレルギー、発達障がいの患者の増加が続く日本の食を根底から支えたい、農業と食の改革を通じてより多くの人の健康に貢献したいと思い、少しずつ準備を進めてきたと言います。

「もちろん、農薬を使った農業を完全に否定しているわけではありません。

自然栽培の野菜を小学校給食に届ける際、農薬を使った野菜があるからこそ、収量が確保され、食料自給率が支えられているという側面も子どもたちにはきちんと伝えます。

ただ、一方で、EU(欧州連合)で禁じられているネオニコチノイドなどの農薬が与える環境負荷の問題は、無視できるわけでもありません。

幾つもの論文で影響が指摘されていますし、先進国で禁止されている農薬が散布される時期に、セイヨウミツバチが養蜂箱の前で大量死している様子を見ると、個人の実感としても、環境への影響を考えずにはいられません。

いろいろな考え方があり、いろいろな生き方がありますが、環境負荷の少ない自然栽培の野菜が広まるように、県内のシェフなどと連携して、同じような考え方を持つ仲間を少しでも増やしていきたいと考えています」

言葉どおり丸山さんは、富山県内の料理人を集めるワークショップ「海山発酵ラボ」(主催:しあわせデザイン)などの対外的な集いにも積極的に参加してきました。

その積み重ねによって、自然栽培で育てられたmarufarmのお米や野菜、キノコは、ビーガン寿司の材料としても活用され始めています。

旬の自然栽培野菜の提供を通じて、地域の食文化の発展に貢献する丸山さんは、富山の多彩な寿司文化を畑から支える担い手の一人です。

問い合わせ先

marufarm

住所:富山県射水市青井谷92-1

連絡先:メールフォーム
写真:中島健太
Masayoshi Sakamoto

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